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生物保護(アニマルウェルフェア+)

さて、環境倫理の主な主張、3つめのカテゴリー。

生物保護、という考え方です。

ここにはいろいろな考え方が入りますが、さらに大きく分けると、「個体主義」と「全体主義」というのに分かれます。

個体主義の中には、例えば以下のような考え方が入ります。

① ピーター・シンガーの「動物の解放」にあるように、有感動物に人間に適用するのと同じ原則で倫理的配慮をすること

② トム・リーガンの「動物の権利」にあるように、有感かつその他の条件を満たす動物には生きる権利があり人間にはそれを尊重する義務があるというもの(この場合の「権利」は道徳的な意味であって、法律上の権利とはまた別)

③ アルバート・シュヴァイツァーが主張するように「生命」は一つ一つみな尊重すべき、というもの(進化の目的はそれぞれの種で別の戦略を持つ)


全体主義(ホーリズム)には、以下のようなものがあります。

④ アルド・レオポルドの「土地倫理」にあるように、人間は地球の征服者ではなく一構成員であり仲間の構成員を尊重すべきというもの



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これから少しそれぞれについて書いて行きたいと思いますが、現在、特に日本では「アニマルウェルフェア」と「アニマルライツ」の混同が根深いようです。

この二つはまったく別のもの。

そして、「動物が好き」な人だけがそれ(人間が動物を扱う時の考え方や方法)について考えればいいのだ、というような風潮もあります。

そうではない、のがアニマルウェルフェアだと私は解釈しています。

また、「じゃあお肉を食べてはいけないというのですか?」という心配も、よくされます。

必ずしもそうではないのが、アニマルウェルフェアの考え方です。

私が思うのは、人間と動物はまったく別、ということにしておいた方がいろいろなことがすっきりする(実際そうかはわかりませんが)、だからそのパンドラの箱を開けたくない、ということなのではないかと推測します。

もちろん、自分の種を残そうとする、自分の属する種に有利になるように行動するのも、生物の性質です。

ただ、進化論を受け入れているならば、人間だけがこの地球で特別扱いをされるのが自然の摂理ではない、ということは言えると思います。

アニマルウェルフェアが提唱しているのは、そういうことであり、”かわいそう”論とは全く異なるものです。




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